環境情報科学論文集
Vol.36(2022年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
雨を水資源として再認識するための意識変容ツールの開発
―「雨を飲む」という非日常体験を通して
近藤 晶三寺 潤笠井 利浩
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p. 138-143

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抄録

2015 年9 月の国連サミットで採択されたSDGs には水に関する目標が掲げられている.しかしながら日本国内では雨水が重要な資源として認識されていないのが実情である.このことから「雨を飲む」という非日常体験を伴うあまみずドリンクを雨水に対する意識変容ツールとして新たに開発し,雨水に対する意識変容にどの程度寄与するのか調査を行った.調査の結果,あまみずドリンクを飲用した約7 割の被験者に意識変容の傾向が見られ,特に20 代以下の若年層が意識変容の傾向が強いことなどが明らかとなった.今後は本研究で明らかとなった成果を元にさらに雨水に対する意識変容を高めるために必要な要素を明らかにし,より幅広い年齢層に対応した環境教育教材として効果的な教材を開発していきたい.

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© 2022 (一社)環境情報科学センター
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