環境情報科学論文集
Vol.36(2022年度 環境情報科学研究発表大会)
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報告
原発被災地における住民の避難・居住地選択の実態
福田 昌代秋田 典子
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p. 209-214

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抄録

原発事故による避難指示区域からの避難について,浪江町を対象に,どのような地域に住民が避難先してきたのかを明らかにした。浪江町は,原発事故直後に急な避難が求められ,全域避難指示区域となった自治体であり,避難指示区域内では県内避難率,居住率がともに低かった。また,原発事故前からの生活圏や避難元の自治体にアクセスしやすい自治体に住民が多く避難していた。居住制限が発令されていない、比較的避難元に近い自治体に避難者が集まっており、東日本大震災の津波被災地の住民移動と同様の傾向がみられた。

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© 2022 (一社)環境情報科学センター
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