抄録
滋賀県東近江市の「近江匠人」認証制度を取り上げ,設計・運用の段階での課題とその対応,評価の仕組み,運用の結果および改善計画を整理することで,持続可能な地域社会の実現を支援する仕組みを実装する上で重要な要素や課題を明らかにした。地域レベルでは,事業活動と地域の持続可能性との関係性の明確な理解を促すことが重要な要素であり,地域独自の持続可能な将来社会像を具体的に描き,その実現への貢献性を認証基準にすることを提案した。事業活動の社会・経済・環境の多側面での地域貢献性を評価し, 21 の地元事業者(申請者は39)を認証した。持続可能な地域社会という理念の共有化の促進,地域貢献性をより定量的に評価する手法の検討が今後の課題である。