主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2023年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 37
開催地: 日本大学会館
開催日: 2023/12/18
p. 160-165
将来における暑熱ストレス変化を明らかにするため,現況再現計算および疑似温暖化法を用いて8 月の関東における熱ストレスの将来評価を行った。将来気候の計算は,d4PDF の4℃昇温実験および2℃昇温実験の各4 ケースをメソ領域気象モデルWRF により力学的ダウンスケーリングした。暑熱ストレス指標にWBGT を用いて解析した結果,将来では最も危険な熱ストレスカテゴリーに分類される地域が大幅に増加した。WBGT の将来変化に対する気象要素の寄与率を計算した結果,2℃昇温実験において大手町では放射,熊谷では気温の影響が大きく,4℃昇温実験では大手町,熊谷いずれも気温の影響が最も大きいことが確認された。