環境情報科学論文集
Vol.37(2023年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
気象シミュレーションを用いた首都圏における暑熱ストレスの将来変化
仲吉 信人中山 拓巳
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p. 160-165

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抄録

将来における暑熱ストレス変化を明らかにするため,現況再現計算および疑似温暖化法を用いて8 月の関東における熱ストレスの将来評価を行った。将来気候の計算は,d4PDF の4℃昇温実験および2℃昇温実験の各4 ケースをメソ領域気象モデルWRF により力学的ダウンスケーリングした。暑熱ストレス指標にWBGT を用いて解析した結果,将来では最も危険な熱ストレスカテゴリーに分類される地域が大幅に増加した。WBGT の将来変化に対する気象要素の寄与率を計算した結果,2℃昇温実験において大手町では放射,熊谷では気温の影響が大きく,4℃昇温実験では大手町,熊谷いずれも気温の影響が最も大きいことが確認された。

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© 2023 (一社)環境情報科学センター
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