環境情報科学論文集
Vol.37(2023年度 環境情報科学研究発表大会)
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報告
脱炭素配慮への意識変容を目指した住民対話の場のデザインに関する実践報告
フューチャー・デザインの考えを取り入れた岩手県久慈市での事例
重 浩一郎坂巻 隆史西村 修
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会議録・要旨集 フリー

p. 287-293

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抄録

地域における脱炭素の実現に向けては行政だけでなく地域住民の参画・協力が重要である。本研究では,これまで政策提案などに活用されてきたフューチャー・デザインの考え方を取り入れた住民対話の場をデザインし,参加者の脱炭素に向けた意識についての調査分析を岩手県久慈市において行った。その結果,フューチャー・デザインを取り入れることで参加者から未来志向的なアイデアが出た一方で,家庭ですぐに取り組む行動についての言及は少なかった。また,参加者アンケート調査結果によると,実施後は実施前に比べて家庭のエコチェックで実施してみたいと考える項目が増えるなど意識変容につながる有益な知見を得ることができた。

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© 2023 (一社)環境情報科学センター
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