抄録
モンゴル国においてサクサウール林は砂漠化対処に極めて重要な役割を果たし,家畜の飼料や薪としても利用されている。牧民はサクサウール林の再生において重要な役割を担っていることから,モンゴル国バヤンホンゴル県ボグド郡において321人の牧民に調査を実施し,広瀬モデルに基づき,サクサウール林の再生に向けた牧民の参加行動を分析した。分析結果から,牧民のサクサウール林の再生活動への参加を促進するためには,主観的規範と個人的規範の向上,再生活動の利益と課題に関する認識の変容,そして牧民を巻き込むための政策が重要であることが明らかになった。