抄録
市民から排出される使用済み食用油を回収することで,バイオディーゼル燃料(BDF)やサステナブル航空燃料(SAF)として再利用することが可能である。本研究では,まず地理情報システム(GIS)を用いて,回収拠点の位置と人口分布を可視化し,拠点周辺人口と回収ポテンシャルを示した。次に,ライフサイクルアセスメント(LCA)手法を用いて,廃食用油の輸送過程,再生燃料への製造過程,および代替燃料としての利用過程におけるCO₂排出量を評価した。さらに,廃食用油の焼却処理および排水処理による環境負荷についても評価を行い,比較した。その結果,BDF化により年間約470t,SAF化により年間約416tのCO₂排出削減が可能であることを明らかした。