抄録
本研究では,日本取引所グループのESG債情報プラットフォームに掲載されたESG債を対象に,利率が,格付け,償還期限,発行額,発行機関の業種,債券の種類から受ける影響を回帰分析により計量的に検証した。その結果,格付けが高いほど利率は低く,償還期限が長いほど高くなる傾向が確認された。発行規模が大きい債券は利率が低い傾向があり,自治体や金融関連業などによる発行は平均より利率が低い一方,電気・ガス業は高い傾向が見られた。また,グリーンボンド及びサステナビリティボンドは,その他のESG債と比べ,利回りが低めである傾向が観察された。