抄録
本研究では,生態系サービスを考慮した都市計画のため,名古屋市を対象に景観パターンが雨水貯留およびレクリエーションサービスに与える影響を分析した。2020年の土地利用データとInVESTモデルにより各サービスの供給量を評価し,景観パターンの指標群を説明変数とする空間エラーモデルによる分析を行った。その結果,雨水貯留は樹林地や水域の面積などの景観構成要素に依存し,景観配置の影響は限定的である一方で,レクリエーションは景観構成と景観配置が同等に重要であることが示された。景観構成を捉える接続性指標は両サービスに負の影響を与え,景観の接続性は必ずしもサービス向上に繋がらないことが示唆された。