抄録
本研究は,北海道札幌市に居住する住民を対象に実施したWEB調査の結果から,ヒグマをめぐる行政による計画に対して住民がどのような認識を持ち,またどのようなヒグマ対策が有効であると考えているかを把握するとともに,環境教育の視点からヒグマに関しどのような環境教育の方法・内容・対象が住民に求められているかについて分析を行ったものである。調査の結果,回答した札幌市の住民はヒグマに対して親近感よりも恐怖感を有しており,行政がヒグマの責任主体になるべきと考えていることが明らかになった。また環境教育の実施状況は不十分であり,危険な生物としてのヒグマへの対処に係る知識や技術に係る情報を求めていることが明らかになった。