2009 年 63 巻 1 号 p. 274-280
本論文は、前報1)で報告した土木材料として有効な強度を示したカルシウム系固化材を用いたコンクリートに対して、養生方法・期間に注目した圧縮強度試験を行い、圧縮強度特性に及ぼすそれらの影響を検討した。その結果カルシウム系コンクリートの圧縮強度は、養生方法において、気中養生の方が初期の強度は高くなり、養生期間においては、4週養生以降の圧縮強度は水中養生の方が若干高い値を示すが、各養生で4週以降の圧縮強度はほぼ一定であることから、4週間養生することで安定した強度が得られることが明らかになった。