セメント・コンクリート論文集
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耐久性
C-S-Hの炭酸化に及ぼす二酸化炭素ガス濃度の影響
石田 剛朗市場 大伍河合 研至
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2009 年 63 巻 1 号 p. 347-353

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抄録

試薬を用いて作製した模擬細孔溶液中に合成したC-S-H単味およびC-S-HとCa(OH)2を加えたものを試料とし、これを種々のCO2ガス濃度環境に曝露することで、炭酸化によるC-S-Hの分解性状に関して検討を行った。C-S-Hは炭酸化が進行しpHがほぼ平衡状態に至るまで低下してもその一部が残存した。また、炭酸化により低Ca型のC-S-Hが生成することが推察された。低Ca型も含めたC-S-Hは、CO2ガス濃度が低いほど残存量が多いと推察された。Ca(OH)2と共存する場合にはC-S-Hの分解が遅延されることを確認した。これはCa(OH)2に比べC-S-Hの炭酸化速度が遅いためと考えられる。

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