抄録
セメント硬化体のキャラクターに関する情報を得るための機器分析用試料の各種前処理条件についてエトリンガイトを大量に生成するアウイン系の超速硬型セメントを用いて検討を行った。その結果、乾燥は真空凍結乾燥法で8h、XRD試料の粉砕時間は約2分、ポロシメータ内の高真空脱気は約10分とすれば試料がほとんど変質しないことが認められた。また、真空凍結乾燥法による乾燥試料であればシリカゲルによる長期間の保存が可能であり、真空凍結乾燥法は機器分析用試料の前処理に対する最適条件を満足する有用な乾燥法であることを明らかにした。さらに、エトリンガイトの変質が脱水によるものとする検証をセメント硬化体の乾燥中のひずみ変化により確認した。