2010 年 64 巻 1 号 p. 147-153
フレッシュコンクリート中のフライアッシュ量を推定するために、フレッシュモルタルに選択溶解法および重液分離を適用してフライアッシュの回収を試みた。その結果、これらの手法を組み合わせることでモルタルからフライアッシュを回収できることが判明した。また、フライアッシュの回収率は、塩酸で溶解してしまうフライアッシュ量および重液分離で沈降し、回収することのできないフライアッシュ量が既知であれば、それらの値を用いて補正を行うことで100%に近い値を示すことが判明した。さらに、フレッシュコンクリートに本手法を適用した結果、フライアッシュ置換率を誤差3%で推定できるということが示された。