本研究は、3銘柄の高炉スラグ細骨材を使用した高強度コンクリートの強度について力学特性を実験的に検討したものである。高炉スラグ細骨材を使用したコンクリートは、水セメント比を小さくすると川砂の場合と同様に圧縮強度の増進が認められ、100N/mm2の強度を得られることができる。高炉スラグ細骨材を使用したコンクリートの圧縮強度および引張強度は、川砂を使用した同じ調合のコンクリートに比べて小さく、骨材を混合して使用した場合は、各々単独で使用した強度の中間の値を示す。高炉スラグ細骨材は粒形が悪く、川砂と比べて破砕値が大きく、このことが強度特性に影響している。