セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの試験・評価
環境条件と使用材料の影響によるコンクリート乾燥収縮ひずみに関する実験研究
大野 吉昭桝田 佳寛鹿毛 忠継
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2010 年 64 巻 1 号 p. 190-195

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抄録

日本建築学会「鉄筋コンクリート構造物の収縮ひび割れ制御設計・施工指針(案)・同解説(2006)」の収縮ひずみ予測式は、調合・使用材料の影響と湿度等の環境による影響を考慮した実験式である。既往の研究は、供試体を温湿度20℃/60%RH環境下における報告が多く、乾燥収縮ひずみの湿度による影響の検証報告は少ない。また、粗骨材が乾燥収縮ひずみへ影響することが報告されている。 
本研究は、乾燥収縮ひずみへの影響が大きい調合・使用材料と相対湿度が乾燥収縮ひずみに及ぼす影響を検証した。予測式は、コンクリートの調合に関する係数(K1)、乾燥開始材齢に関する係数(K2)、相対湿度に関する係数(K3)の影響を考慮しており、ここではK3に関し定量化を試みた。

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