セメント・コンクリート論文集
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耐久性
CaO・2Al2O3を混和したセメント硬化体の塩化物イオン固定化能力
田原 和人山本 賢司芦田 公伸盛岡 実
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2010 年 64 巻 1 号 p. 428-434

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抄録

CaO・2Al2O3を混和した普通ポルトランドセメントを水和させると、セメント水和物としてCaO・2Al2O3・Ca(OH)2・12H2Oが多量に生成した。セメント中のCa(OH)2生成量はCaO・2Al2O3の混和が多いほど少なくなった。CaO・2Al2O3を混和し、水和させたセメント硬化体中のCa(OH)2量はCaO・2Al2O3混和量の増加に伴って減少した。CaO・2Al2O3を混和し、水和させたセメント硬化体中を塩水に浸漬すると、固定化塩化物イオン量は増加し、可溶性塩化物が占める割合が減少した。これは、フリーデル氏塩の生成による塩化物固定化の化学的な作用によると考察した。

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