セメント・コンクリート論文集
Online ISSN : 2187-3313
Print ISSN : 0916-3182
ISSN-L : 0916-3182
耐久性
施工に起因する構造体かぶりコンクリートの品質変動に関する研究
早川 健司加藤 佳孝
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 64 巻 1 号 p. 421-427

詳細
抄録

耐久性を確保する上で重要となるかぶりコンクリートの品質は、打設や養生等の施工方法の影響を受けるため、実構造物で耐久性指標を直接確認することは耐久性確保に有効と考えられる。このため、本研究では、実構造物の品質を原位置試験で評価するための基礎資料を得ることを目的に、実構造物で試験可能な表面透気性試験を主に用い、かぶりコンクリートの品質変動に及ぼす締固めや配筋の影響を実験的に検討した。その結果、標準的な方法で施工した場合の表面透気係数の変動を示すとともに、打設高さ方向の品質は配筋の有無により異なることが示された。また、締固め程度を変化させた試験体と比較することにより、標準的な場合の品質変動に及ぼす締固め程度や配合変化の影響を示した。

著者関連情報
© 一般社団法人セメント協会
前の記事 次の記事
feedback
Top