高炉スラグを70%以上含有する、高炉スラグ-無水セッコウ-OPC系のセメントについて、無水セッコウとOPCの添加量を変化させた試料について材齢半年程度までの水和反応について検討を加えた。その結果OPC3%程度の場合は高炉スラグの反応は初期からほとんど進行しないが、OPC15%の場合は高炉スラグの反応は長期にわたり進行し、初期の水和発熱量と相関関係があることを明らかにした。またOPCを15%とし高炉スラグと無水セッコウの比を95:5とした場合には長期においても高炉スラグの反応は増加し、また無水セッコウの残存が無いため長期安定性に優れているという結論を得た。