セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの試験・評価
コンクリートの乾燥収縮に及ぼす膨張材と収縮低減剤の影響
大野 吉昭桝田 佳寛鹿毛 忠継
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2011 年 65 巻 1 号 p. 233-238

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抄録
コンクリートのひび割れの原因の一つである乾燥収縮を低減するための対策として、骨材の選定の他に混和材料の使用が試みられている。本研究は、コンクリートの乾燥収縮の低減効果の期待される膨張材と収縮低減材をとりあげ、それらを単独で使用した場合、および併用した場合の乾燥収縮への影響について実験的に検証したものである。実験の結果、日本建築学会「鉄筋コンクリート造建築物の収縮ひび割れ制御設計・施工指針(案)・同解説(2006)」の収縮ひずみの予測式に示されている低減効果と比較して、収縮低減材の場合は概ね同等であるが、膨張材の場合はより大きな低減効果があること、並びに併用した場合の定量的な効果について明らかにできた。
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© 2013 一般社団法人 セメント協会
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