抄録
本研究では、石灰石微粉末が大量に存在する場合の高炉スラグ高含有セメントの六価クロム固定化について検討を加えた。また、合成したCa3Al2O6を用いて、Ca3Al2O6-CaCO3-CaSO4・2H2O系水和生成物と六価クロム固定化との関連を整理し、モノカーボネートやヘミカーボネートへの固定化について検討を行った。その結果、高炉スラグ高含有セメントに石灰石微粉末を混和し、ヘミカーボネートやモノカーボネートが主要な生成物である場合でも六価クロムの固定化は可能であった。また、合成した水和物を用いた結果からヘミカーボネートやモノカーボネートでも六価クロム固定化は可能であるが、モノカーボネートによる固定化はモノサルフェートに比べて起こりにくいことが明らかとなった。