抄録
セメントクリンカーの性状は、焼成温度、焼成時間、原料の組成や粒度などを含む反応性、さらには設備規模など様々な要因の影響を受ける。また、キルンコンディションを管理する指標としては、駆動負荷、ガス温度の測定など各種指標が挙げられるが、焼成において最も重要な条件の一つとして考えられるキルン内最高温度領域の直接的な温度情報を得ることは、困難である。本研究では、クリンカー解析手法として、クリンカー空隙に着目しクリンカーの被焼成温度の推定手法について検討した。その結果、クリンカーが受けた焼成温度を超える再焼成で変曲点が得られ、被焼成温度の推定が可能になることを見出した。