2012 年 66 巻 1 号 p. 205-210
有機-無機複合型塗膜剤(CP)を材齢1日で脱型した高炉セメント硬化体に塗布して基礎物性を調べた。その結果、以下の実験結果を得た。①質量変化率は材齢7日まで封緘養生を行ったものと同等であった。②圧縮強度は材齢7日まで封緘を行ったものと同等以上であった。③中性化抵抗性は材齢14日まで封緘養生を行ったものよりも良好であった。④結合水量や水酸化カルシウムの生成量は材齢7日もしくは材齢14日まで封緘養生を行ったものと同等以上であった。CPは高炉セメントの水和を適切に進行させることを確認した。⑤細孔径分布は材齢7日まで封緘養生を行ったものと同程度であった。