セメント・コンクリート論文集
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セメント硬化体・モルタルの物性
TiO2およびMgOがクリンカー鉱物組成およびセメントの物性に及ぼす影響
茶林 敬司中村 明則加藤 弘義佐田 香織
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2012 年 66 巻 1 号 p. 211-216

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抄録

セメント製造では原燃料として廃棄物が使用されているが、廃棄物由来の少量成分がクリンカー中に持ち込まれると、クリンカーの鉱物組成やセメントの物性に影響を及ぼすことが予想される。本研究では、MgOとTiO2の含有量の異なる原料を焼成して検討を行なった。その結果、TiO2とMgOがクリンカーの鉱物組成に及ぼす影響は逆の傾向を示し、TiO2が及ぼす影響はMgO含有により相殺されることがわかった。セメントの強度発現性に及ぼす影響はTiO2およびMgO共に含有量増加に伴い、低下傾向を示した。その要因はTiO2はエーライト量の減少によるもので、MgOはエーライトの反応性の低下によるものと推定された。

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© 一般社団法人セメント協会
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