コンクリート舗装で使用実績が少ない石灰石砕石を用いたコンクリートの舗装コンクリートへの適用性を評価した。さらに、石灰石微粉末(LS)混合セメントを用いて配合設計を行い、CO2排出量を検討した。その結果、石灰石砕石を使用した舗装コンクリートのすりへり抵抗性、すべり抵抗性は、硬質砂岩砕石を用いたものと同等であった。また、コンクリート舗装の最大ひび割れ間隔を計算した結果、石灰石砕石を用いた場合、硬質砂岩砕石を用いたものの1.5~2倍大きくなった。LS混合セメントを用いたコンクリートのCO2排出量は、単位セメント量とLSのバランスで最小値が存在し、本試験では10%混合においてCO2排出量が12%削減できる試算結果となった。