本研究では、100×100×100mmのCube型(立方体)のボス供試体を考案し、従来から使用されているボス供試体とのコンクリートの充てん性および圧縮強度について比較検討を行った。その結果、100×100×100mmのCube型ボス型枠の開口部が65×80mmで、いずれのスランプにおいても概ね95%以上の粗骨材の占有率があり、コンクリートが材料分離することなく充てんされると考えられる。また、実物大壁試験体で実験を行った結果、従来から使用されているボス供試体と同様にCube型ボス供試体の割取り面は平滑で、圧縮強度の標準偏差も小さく、立方体供試体として十分活用できると考えられる。