セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの物性
高C3Sクリンカーを用いた高炉セメントの諸特性に及ぼす高炉スラグ微粉末の比表面積の影響
谷田貝 敦二戸 信和宮澤 伸吾坂井 悦郎
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2013 年 67 巻 1 号 p. 296-303

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抄録

高炉セメントの性能改善を目的として、C3S量を68%程度で調整したクリンカーを用いて高炉セメントA種を試作し、コンクリートの諸特性について普通ポルトランドセメント(OPC)と比較検討した。その結果、C3S量を68%程度に増加させることにより、高炉セメントA種の初期強度は、特に低温条件下で改善され、高炉セメントA種の圧縮強度および乾燥環境下における収縮特性は、OPCと同等となった。また、C3S量の増加に伴う促進中性化深さはOPCに近く、クリンカー中の遊離石灰の含有による効果が示唆された。高炉スラグの比表面積の増加により圧縮強度がさらに増加した。

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