2013 年 67 巻 1 号 p. 304-310
南九州に産する火山灰の有効利用の観点から、保水性インターロッキングブロックの製造に新燃岳や桜島の降灰をどの程度まで混入できるのかを実験的に検討した。その結果、3.0MPa以上の曲げ強度を満足する火山灰混入率は新燃岳が30%まで、桜島が20%までであった。非常に細粒な火山灰を多く混入するほど透水は悪くなるが、保水量は高まる傾向があった。また、ブロックの表面色調は、桜島火山灰は色が濃いために混入率が高くなるほど暗くなり彩度も悪くなるが、新燃岳火山灰は褐色系で明るいため、火山灰未混入ブロック面と大差ないほどであった。