セメント・コンクリート論文集
Online ISSN : 2187-3313
Print ISSN : 0916-3182
ISSN-L : 0916-3182
コンクリートの物性
南九州に産する火山灰を混入したインターロッキングブロックの特性
細川 吉晴千賀 年浩安部 明彦
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 67 巻 1 号 p. 304-310

詳細
抄録

南九州に産する火山灰の有効利用の観点から、保水性インターロッキングブロックの製造に新燃岳や桜島の降灰をどの程度まで混入できるのかを実験的に検討した。その結果、3.0MPa以上の曲げ強度を満足する火山灰混入率は新燃岳が30%まで、桜島が20%までであった。非常に細粒な火山灰を多く混入するほど透水は悪くなるが、保水量は高まる傾向があった。また、ブロックの表面色調は、桜島火山灰は色が濃いために混入率が高くなるほど暗くなり彩度も悪くなるが、新燃岳火山灰は褐色系で明るいため、火山灰未混入ブロック面と大差ないほどであった。

著者関連情報
© 一般社団法人セメント協会
前の記事 次の記事
feedback
Top