高炉スラグ微粉末、二水石膏および水酸化カルシウムから成る3成分系結合材にポリエチレン短繊維を混入した高靱性エコバインダー(HTEB)の開発を進めている。本研究では、HTEBのパネル部材への用途開発に資するため、HTEB硬化体の曲げ・引張強度に及ぼす部材の寸法効果および竹筋補強HTEBパネルの繰返し落錘衝撃に対する耐衝撃性について実験的検討を行った。その結果として、高応力域体積の概念に基づきHTEB硬化体の曲げ・引張強度に及ぼす部材の寸法効果を定量化するとともに、竹筋補強HTEBパネルが通常の鉄筋コンクリートパネルに比して非常に良好な耐衝撃性を有していることを実験的に明らかにした。