抄録
本研究では、良好な調湿性能を有する無機仕上げ材料の開発に資するため、モルタル、漆喰およびポーラスコンクリート(POC)を基材とし、木炭を混入した各種材料の基本的吸放湿性能について実験的検討を行った。その結果として、POCを用いた調合において、評価基準における等級3の基準値を大きく上回る良好な吸放湿性能が得られ、同材料の調湿建材としての適用性が示唆された。また、木炭混入による吸放湿性能の向上は殆ど認められなかったことから、木炭を多量に混入するよりも、仕上げ材表層近傍を多孔化する方が吸放湿性能向上の面で効果的であると考えられた。