抄録
木炭が有する断熱性および赤外線遮蔽酸化チタンが有する近赤外線反射性に着目し、これらを混入した無機仕上げ材料の熱負荷低減性能について、小型断熱箱を用いた赤外線照射試験結果に基づき考察した。得られた主な知見は、以下の通りである。①木炭を多量に混入した場合に、基材によっては断熱性能がある程度改善されるものの、表層の明度低下により吸熱量が顕著に増大するため、総合的に見て良好な熱負荷低減効果を得るのは難しい。②赤外線遮蔽酸化チタン混入によりある程度の熱負荷低減効果を得ることが可能であり、特に、赤外線照射面側よりも裏面側の温度がより良好に低減される傾向にある。