抄録
鉄筋とコンクリート間の境界相が密なほど、腐食は抑制されることが知られている。しかしながら、これを積極的に活用し、耐食性向上を図った事例がない。そこで本研究では鉄筋とコンクリート間の隙を改良し、耐食性を向上する方法を提案し、実験により検証した。そのため、①単位水量を減じてブリーディングを低減する方法、②鉄筋をペーストで予め被覆する方法、および③打設直後に鉄筋に振動を与える方法を検討した。また、ビッカース硬度試験や断面観察および透水試験から隙の状態を評価し、さらに腐食電流密度から耐食性を確認した。その結果、上記①~③の方法は有用なことを明らかにできた。