本研究は、C-S-HおよびC-A-S-HにおけるC/S比やAl置換率が硫化水素吸着性能に及ぼす影響を評価し、その吸着機構を明らかにすることを目的として検討を行った。その結果、低C/S比のC-S-Hほど優れた硫化水素吸着性能を示し、Alを置換した場合さらに吸着性能が向上した。また水蒸気吸脱着を行い、BET比表面積を算出した結果、C/S比の低下に伴い水蒸気吸着量および比表面積が増大した。一方、同一C/S比でAlを置換した場合では、C-S-Hと比較してメソ孔領域で吸着量が増大したものの、比表面積は同等であった。以上より、C/S比の低下はC-S-Hの比表面積を増大させ、Alの置換はC-S-HにおけるAlOCa+の吸着サイトを増加させたことが、硫化水素吸着性能の向上につながったものと考察した。