本研究はモノサルフェートに対して、共存物質の種類および前処理乾燥の違いがエトリンガイトの生成に及ぼす影響を実験的に把握することを目的とした。その結果、モノサルフェートとC-S-Hを共存させ、Na2SO4水溶液を用いて練り混ぜ水和させた場合、エトリンガイト生成量が増加し、特に高C/S比のC-S-Hを共存させた配合において生成量が大幅に増加することが実験的に示された。また、モノサルフェートや共存物質のC-S-Hの前処理乾燥を強くし、Na2SO4水溶液を用いて水和させた場合には、エトリンガイト生成量が更に増加することが初めて実験的に示され、強い乾燥を受けた高C/S比のC-S-Hの共存は、硫酸塩劣化による膨張性状に影響を及ぼす可能性が示唆された。