本研究ではモノサルフェートがエトリンガイトに変化するメカニズムを詳細に整理する目的で、試薬を合成して作製したモノサルフェートに硫酸イオンを作用させることで、エトリンガイトの沈殿挙動を実験的に観察した。その結果、モノサルフェートに硫酸イオンが作用した初期では、モノサルフェートの溶解に律速されるような誘導期が確認され、その後、経時的にエトリンガイトの沈殿速度が増加する加速期が確認された。さらには、加速期の段階においてもモノサルフェートの溶解は進行し、エトリンガイトの核生成は生じ続けている可能性が高いことがわかった。