2017 年 71 巻 1 号 p. 191-196
CaO・2Al2O3を高炉セメントB種に混和することで塩化物の浸透深さが小さい値となった。また、水和物分析より、CA2の混和に伴いハイドロカルマイトの生成量が増加し、フリーデル氏塩として固定可能な塩化物イオン量が増加することが確認された。加えて、混和率が増加するに従い塩水浸漬による細孔量の減少が顕著となり、混和率0%の場合と比較して緻密な硬化体が得られることが確認された。この結果より、CaO・2Al2O3を混和した高炉セメントB種は、フリーデル氏塩の生成による塩化物固定化の化学的な作用に加えて、微細構造の緻密化による物理的な作用が重なり、塩化物イオン移動の抵抗性が向上することが明らかとなった。