2017 年 71 巻 1 号 p. 248-255
本研究では、電磁パルス法を用いた接着系あと施工アンカーボルトの施工不良の評価に有効な入力条件を把握することを目的とした。まずアクリル試験体において、励磁コイルの導線の巻き数、パルス電流発生装置の印加電圧およびコンデンサの静電容量がボルトの振動特性に与える影響について検討した。次にコンクリート試験体において、接着剤の充填量不足を対象に振動の計測位置ごとの適切な入力条件について検討した。この結果、受信波形の波形エネルギーおよび周波数特性に着目すると、ボルト頭部では磁束密度が大きい入力条件、コンクリート表面では磁束密度の立ち上り速度が速い入力条件が施工不良の評価に有効であることを明らかにした。