2017 年 71 巻 1 号 p. 315-322
本研究は、せき板の存置期間が構造体コンクリートの強度発現性に及ぼす影響を明らかにするために、打込み季節、結合材の種類およびせき板の存置期間を変化させた模擬壁部材を作製し、材齢364日までの圧縮強度試験を行った。その結果、構造体コンクリートの強度発現性は、結合材の種類にかかわらず、せき板の存置期間による影響をほとんど受けないことを実験的に明らかにした。また、構造体コンクリートの強度発現率が低い状態でせき板を取り外すと、乾燥による影響を受けることで材齢91日程度までの強度発現が緩慢となり、コンクリートの使用環境下におけるポテンシャル強度よりも小さくなるものの、最終的な構造体コンクリートの強度に及ぼす影響は小さいことを示した。