本研究では、高強度で耐久性の高いコンクリートをつくるためにフィラー、セメント、細骨材、粗骨材などの粒度分布を最適化する技術を検討した。なお、鉄筋コンクリートとしての適用を前提としたため粗骨材を用い、中間粒子には結合作用がほとんどないと考えられるものを使用した。実験の結果、セメント粒子よりも小さいフィラーとセメントとの最適容積比、セメントペーストと細骨材の最適容積比、モルタルと粗骨材の最適容積比を求めるという手法により、材齢1週および8週の圧縮強度がそれぞれ94.9N/mm2および111N/mm2で、透気係数が測定表示最少目盛以下かつ凍結融解抵抗性の大きいコンクリートの配合を選定できることが明らかとなった。