サファイア表面に吸着したポリカルボン酸系分散剤(PC)をAFMにより観察した。さらに、サファイア表面-探針間に働く相互作用力の測定も行った。PEG重合度により吸着形態に違いが生じると示唆されることから、懸濁液中の粒子間に働く相互作用力を考慮した立体障害モデルを用いて吸着形態を検討した。相互作用力としてvan der Waals力、水和力、PCによる立体反発力の総和を評価している。PEG重合度によっては立体障害モデルでは推定出来ないため、グラフト鎖の存在形態等から吸着層厚さによる評価を加えて吸着形態の考察を深めた。結果、グラフトコポリマーは凝集して吸着しているが、PEG重合度により吸着形態は異なることが示唆された。