セメント・コンクリート論文集
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セメント化学
中庸熱ポルトランドセメント-膨張材-CaO・2Al2O3系の水和反応と炭酸化反応の利用
沼波 勇太森 泰一郎宮口 克一坂井 悦郎
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2017 年 71 巻 1 号 p. 56-61

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抄録

AFm相の生成は、塩化物イオンの固定化において重要である。本研究によって、低熱ポルトランドセメント(LHC)-膨張材(CSA)-CaO・2Al2O3(CA2)系材料においてAFmを生成するために必要なCA2量は6mass%以上であることが明らかになった。一方、LHCを中庸熱ポルトランドセメント(MPC)に代えると、AFmの生成に必要なCA2量は4.5mass%以上であった。これは、構成化合物の反応率に基づくSO3/Al2O3モル比と関連しており、この値がAFmのモル比である1より小さい場合にAFmが生成した。また、MPC-CSA-CA2系材料の表面を炭酸化させると、カルシウムイオンの溶脱抵抗性が向上した。材料内部の未炭酸化部分には、塩化物イオン固定が可能なAFmの残存が確認された。

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© 一般社団法人セメント協会
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