セメント・コンクリート論文集
Online ISSN : 2187-3313
Print ISSN : 0916-3182
ISSN-L : 0916-3182
セメント化学
共沈法による高C/S比のC-S-Hの合成と低温焼成したβ-C2Sの水和反応に関する検討
佐藤 賢之介斎藤 豪細川 佳史佐伯 竜彦
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 71 巻 1 号 p. 48-55

詳細
抄録

本研究はC/S比2.0の非晶質C-S-Hから高活性のβ-C2Sを得ることを目的として、共沈法によりC-S-Hを合成し、C-S-Hを600℃で焼成した試料および、焼成試料を水和させた際の生成物を分析した。その結果、C/S比2.0を目標として合成したC-S-Hの、液相組成から計算した固相の平均C/S比とXRFによる値は、それぞれ0.9、1.2程度と低くなったが、600℃で焼成した際には、Wollastoniteに加えβ-およびα-C2Sの生成が確認された。以上のことから目標C/S比2.0で合成したC-S-H中には、C/S比1.0程度および2.0程度のC-S-Hが共に生成した可能性が示唆された。また、得られたC2SのBET比表面積は高活性β-C2Sの文献値と同等であり、既往の報告と同様に水和後にCHが生成しなかったことから、高活性のC2Sが得られた可能性が高いと結論づけた。

著者関連情報
© 一般社団法人セメント協会
前の記事 次の記事
feedback
Top