ポーラスモルタル(POM)の環境対応型建築材料としての用途開発に資するため、細骨材種類、細骨材粒径、空隙率および板厚を変化させたPOM板の基本的吸放湿性能について実験的検討を行った。その結果として、空隙率20%程度以上のPOM板の大多数において調湿性能評価基準を満足する吸湿性能が得られ、特に細骨材として天然ゼオライトを用いたPOM板では等級3を満足する非常に良好な吸湿性能が確認された。しかし、検討対象としたPOM板の放湿性能については良好とは言い難く、その改善を目的とした技術開発が今後の検討課題として考えられた。