2018 年 72 巻 1 号 p. 396-403
普通セメントに認められる混合材量を増加させる際に基材セメントの組成変化によって反応性を維持可能か検討した。友澤モデルに基づくシミュレーションでは、混合材を現行の5%から10%へ増量する際は基材セメントのC3S量を約1.03倍にする事が必要と予測された。実測ではBFS系とFA系のC3S反応率はOPC100%系と同等以上、LSP系は水和初期のC3S反応率が低いが7日水和後はOPC100%系と同等以上であった。また、基材セメントのC3Sを増量しない際、現行OPC相当の組成と比較した7日発熱量の比率はBFS10%系で98%、FA10%系とLSP10%系で97%と少ない。C3S量を約1.03倍としたセメントを基材にすると、現行OPC相当に対する発熱量はBFS10%系で99%、FA10%系とLSP10%系で100%以上の比率であり、反応性の維持が示された。