2018 年 72 巻 1 号 p. 412-417
普通ポルトランドセメントにおける少量混合成分の混合率増加は、セメント産業の低炭素化に対する方策の一つである。一方、混合成分の増加によりコンクリートの品質低下が懸念されるため、普通ポルトランドセメントに比べてC3S量を1.5%、ブレーン比表面積を200cm2/g増加させた基材セメントを用意し、少量混合成分として石灰石微粉末、高炉スラグ微粉末、フライアッシュをそれぞれ10mass%まで増加させて調製したセメントを用いてコンクリートの基礎物性を評価した。その結果、基材となるセメントの組成最適化を図ることによって、コンクリートのスランプ、空気量、圧縮強度を5mass%の場合と同程度に調整できることが確認された。