2019 年 73 巻 1 号 p. 163-169
本研究では水セメント比22.5~30.0%のセメントモルタルを結合材とし、静弾性係数の異なる硬質砂岩及び石灰岩を粗骨材として用い、目標空隙率10~30%のポーラスコンクリートを1d湿空養生後、27、55又は83d水中養生して製造し、その圧縮強度及び静弾性係数を明らかにした上で、ポーラスコンクリートの静弾性係数推定への日本建築学会(AIJ)New RC式の適用性について検討している。その結果、本研究で製造したポーラスコンクリートにおいては、各材齢において同一の圧縮強度とした場合、長期材齢における静弾性係数が若干大きくなる傾向にあるものの、ポーラスコンクリートの静弾性係数推定式としてAIJ-New RC式が適用できるものと推察される。