2019 年 73 巻 1 号 p. 2-9
本研究ではAlやMgがトバモライトの生成や結晶構造に及ぼす影響を検討するため、出発Ca源及びSi源にAl系添加物であるゲーレナイト、Mg系添加物のオケルマナイト、またそれらの固溶体を添加し高温高圧条件でオートクレーブ(以下AC)養生、80℃で水和養生を施した。その結果、高温高圧養生下ではAl系物質を添加した試料に関して、Al置換型1.1nmトバモライトの生成が確認された。またゲーレナイト中のAlはAC養生によってbridging siteに存在するSiO4四面体中のSiに多量に置換することも確認された。一方80℃水和養生下では、Al系添加試料において生成した1.4nmトバモライト中のSiにAlが置換し、強い乾燥を施さなくとも1.1nmトバモライトに近づく傾向が確認された。