セメント・コンクリート論文集
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セメント系新材料
少量混合成分とアルミネート相を増量したセメントの設計開発~その5 セメントの水和熱とコンクリートの熱特性における関係解析~
平野 燿子松澤 一輝森 泰一郎黒川 大亮
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2020 年 74 巻 1 号 p. 388-395

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抄録

CO2排出削減とリサイクル原単位維持の両立を目指し、少量混合成分とアルミネート相を増量した新規普通ポルトランドセメント(OPC)設計において、セメントの水和熱とコンクリートの熱特性の関係を検討した。アルミネート相を約1%増量すると28日水和熱は約20J/g上昇した。アルミネート相を約1%増量し少量混合成分を10%としたセメントを用いたコンクリート試験では、断熱温度上昇量は基準OPCを用いた場合と同等となった。アルミネート相を約1%増量し少量混合成分を5%としたセメントを用いたコンクリート試験では、水セメント比の約2%の上昇により断熱温度上昇量は基準OPCを用いた場合と同等となった。

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© 一般社団法人セメント協会
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