2021 年 75 巻 1 号 p. 332-339
覆工内面に曲げひび割れが発生している農業用水路トンネル覆工を対象として、炭素繊維ストランドシートとセラミック混合型エポキシ樹脂モルタルを用いる内面補強工法を開発した。本工法に関する各種要素試験を実施し、優れた耐水接着性能、通水性、耐摩耗性を示すことを確認した。また、補強効果を検証するために、本工法による補強供試体と、無筋コンクリート覆工にあらかじめひび割れを発生させた後に補強した供試体の2種類の実物大トンネル模型供試体を作製し、載荷試験を行った。結果、初期の剛性は異なるものの、終局状態では両者は同等の耐荷性能および変形性能を示し、農業用水路トンネルの補強工法としての有効性を確認した。