2021 年 75 巻 1 号 p. 42-49
本研究では、合成C3Sと煆焼カオリナイトを用いたセメント系材料の水和反応について検討した。その結果、水和初期からポゾラン反応が起こり、C-S-Hおよびストラトリンガイトが生成した。生成したC-S-Hのシリケート鎖は、Q1とQ2で構成されており、一部のpairing site(Q2)とbridging site(Q2)に4配位Alが置換していた。また、bridging site(Q2)には、4配位Alに加えて6配位Alが置換している可能性が示された。さらに、本系で生成したストラトリンガイトについて構造解析を行った結果、ストラトリンガイトはmain layer、interlayerの順に成長し、interlayerの成長においては、Alと結合するSi、Alと結合しないSiの順に増加することが明らかとなった。